ジョー

プリシラのジョーのレビュー・感想・評価

プリシラ(2023年製作の映画)
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本作で気になるのは、エルビス・プレスリーの周囲でいつも行動する5人のマネージャーらしき側近たち。
エルビスもそうだが、陽気ではちゃめちゃでお騒がせなヤンキーたち。品のかけらもないお祭り屋たち。
その破天荒な男たちの中で、折り合いをつけながら居場所を確保するプリシラ。
その派手なパーティーの連続の様子が、なぜかソフイア・コッポラの『マリー・アントワネット』の原色で濃厚な映像を彷彿とさせる。女には仕事をさせない、という男社会。プリシラは、エルビス軍団の偏見と差別を、心の闇を抱えながら、見事にかわす。
プリシラを演じたケイリー・スピーニーがとても魅力的だ。彼女の離婚後の転身ぶりは描くことなく、エルビスと共に暮らした日々だけをあえて描いたコッポラの思惑に、見事応えているように思えた。
キルステン・ダンスト、スカレット・ヨハンソン、エル・ファニング。コッポラ作品に欠かせない妖艶な女優たち。その一人に加えるに足る新星登場である。
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