grace

プリシラのgraceのレビュー・感想・評価

プリシラ(2023年製作の映画)
3.4
からのコーラ瓶に差す夕日の美しさ。大きなお屋敷、輝くシャンデリア、ひとりぼっちのプリシラ。ソフィア・コッポラが描くヒロインは変わらず孤独を抱えていて、その空虚さがずっとずっと私は好き。
少女から女性へと目覚めていく儚さ、閉じ込められてきた自我が芽生えていく逞さ。「男らしさ」の象徴のようなエルビスの抱える弱さ。何が正しいとか悪いとかじゃなく、スターと恋に落ちて味わった歓びも虚しさも観客がプリシラと一体となって追体験できるような映画だった。
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