何回目かわからないけど、毎回、味わい深い。そして発見がある。
今回はイ・チャンドン4Kレストア レトロスペクティヴとして、他の作品とともに見たから、おおー、ペパーミント・キャンディーからのオアシスだったのかー、と改めて思ったり。
ムン・ソリ、やはりすごい。
イ・チャンドンの実のお姉さんが脳性麻痺だったことから、ただのキャラ設定ではなく、そうした人の生を通して感じるものを描きたかっただな、と思う。
最初に見たときは、ムン・ソリが健常者なシーンは、女優ムン・ソリのためのシーンのように感じていたが、今回はそんなうがった見方はせず、自然な流れで妄想を楽しめた。
エンドロールの最後に、RIE NEMOTOと書いてあった。
日本語字幕翻訳の根本理恵さん。
8月にイチャンドンが来日して本の出版のトークイベントを行ったときも、明解に、通訳してくださった。
名だたる韓国映画を、そんな話題になる前から、たくさん翻訳して、わたしたちに届けてくれる根本さんに、深く感謝する。
オアシスも、途中で、あ、字幕だよな、意識してみよう、と思ったが、次の瞬間から字幕ということを忘れて没入しました。それくらい、自然で、優れているんだなと、エンドロールで改めて思いました。