こぅ

逃げる女のこぅのレビュー・感想・評価

逃げる女(1950年製作の映画)
3.9
マイケル・ゴードン監督による、
日本未公開の【フィルム・ノワール】。


製材所の跡取り娘、デボラ(相田・ルピノ)は、工場長のセルデン(スティーヴン・マクナリー)と結婚するが、、
夫に殺されかけ逃げ出す妻。
しかし夫は執拗に追う…。 


OPタイトルバック、
ヨタヨタ激走する車、橋から川に転落。
デボラ本人らしきモノローグが入る。
警察、旦那が駆けつけて捜索〜
数ヶ月前の回想に入る、、
結婚初日にあの状況は酷いな〜
旦那が胸糞野朗だとか、
事故までの状況の簡潔な語りと、再びモノローグとリンク(と同時に無くなる)までの脚本は上出来‼︎

旦那は死体が上がらない限り、妻はまだ生きていると確信し、
報奨金5,000$が掛けられ、記事で大々的になる。

偽名でバイトしていたデボラはそれに気づき、即辞める。
美容院で髪型変えようとするのは良いが、少し切っただけでイメチェン無し(アホ)。
街を離れようとバスに乗るが、報奨金目当てのキース(ハワード・ダフ)が執着する、、

デボラは何故◯◯に依頼しない(イライラ)とか、旦那の◯◯の詰めが甘い(バカ)とか、
即刻◯◯◯から出ない(アホ)とか、突っ込みどころ満載だが、
世良さん(Twist)も登場するし、
助っ人ヒーロー登場もお約束。

終盤までドキハラは持続する。

クライマックスの
製材所での陰影、ショットのキレが素晴らしい‼︎
そして、アクションへの切り換え、劇伴の使い方もパー璧な見どころ‼︎


蛇足感あるエンディングは、アメリカらしさかな。

サイコな旦那から逃げる妻、
実にシンプルなプロットで、ジュリロバの佳作、【愛がこわれるとき】に昇華されているな。


ビンタレベル★★★☆☆

ACC-274
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