隠された歴史の裏側を観る。
アイヒマンを取り巻く、この死に関わってしまった人々のストーリー。
死刑がなかった国。
そこで行われた処刑。
隠されて来た歴史、本当の事を嘘だと言われて来た事。
少年が仕事として始めた作業が歴史に加担する1人になる事に。
泥棒小僧がこの仕事で自信を持つ。
最初は意味が解らなかっただろう。
登場人物達のセリフの裏側で歴史を語っていく。
演出が秀逸でとてもよく出来た作品でした。
鳥肌が立つほどの怖さと美しいシーン。
アイヒマンは正面から映ることはないのにずっと「0」のように存在している。
0日の意味。この映画のエッジはタイトルから作中まで完成している。
冒頭のシーンがあんな事に繋がるなんて。
9月8日公開です。
凝った映像演出を是非劇場で。
~~~~~トークショー~~~~~
渋谷哲也(日本大学文理学部教授/ドイツ映画研究)
イスラエルにやってきたユダヤ人は世界中から集まっている。それぞれに様々な過去がある。
ユダヤ人の歴史が様々だと言うことをこの映画は語っている。
アラブ系はイスラエルでは当時マイノリティ。
一連の事件は国家的秘密だった。
これを普通の人達の目線で描いている。