おかちゃん

クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンドのおかちゃんのレビュー・感想・評価

3.3
Rock'n&Rollには魔物が棲む。
・ 冒頭、ヨーロピアンツアーで各国を回る彼らの様子が映し出される。「スゲーエールフランス航空だぜ❗️」まるで大学生が卒記旅行に行ってるようだ。ネットで世界と繋がる今の若者と比べると幼さを感じさせる。
・Royal Albert Hallのステージが映し出される。「(私の声)えー⁉️ 今時ならこんな何もないステージでやるヤツはいないぜ❗️学生でももっと立派なステージ機材だよな…(笑)」Drum set platform無しのベタ置き❗️
こんな雑念を感じつつ映画は進んでいく。
・だが、演奏自体は予想外の素晴らしいものだった。 決してテクに走るとか複雑な楽曲構成をしてるわけでない。3コードの単純なロックンロールを基本としている。こう表現すると今の若い方はブルーハーツ等のパンキッシュを連想するかも?もう少しつけ加えるならブルース臭を残しながらソウルやカントリー風味を感じさせる曲もあるが、一番輝くのはロックンロールだ。ややJohn Fogertyに支えられている感はあるが、リズム隊のアシストも光る。
・今の時代から見ると、(BEATLESやジミヘンが登場してるにも拘わらず)これだけ単純な構成でR,A,hollの観客を十分沸かせるロックンロールとは何だろうかと改めて考えさせられた…。恐らくベト戦争に代表される世界情勢不安を感じつつも、米国の明るい陽気なリズムに触れて酔いしれるような気持ちだったのだろう。
・しかし、それだけであれ程の熱量?やはりRock'n&Rollは魔物が棲む(笑)