チラシでけっこう重い映画だろうと期待し、期待通りのヘビー級シネマ。
宮沢りえや、磯村勇斗の綺麗事を一切許さないセリフが、観客に向けられて、自分の日常にはない現実を突き付けられる。目を背けるなと言われているようだった。
間違った正義にとりつかれた主人公を、果たして自信を持って断罪できるのか。
宮沢りえの「表面天使」と「本心悪魔」がせめぎあう葛藤のシーンで、お前の本心はどうなんだ？と突き付けられる。
メインキャスト同士のお酒飲むシーン、ちょっと常軌を逸した磯村勇斗の発言で、ピリつき一触即発の手前までいく空気。そういうシーンが序盤からいくつもあって、どこで爆発するんだろうというドキドキ感と緊張感が程よく、比較的時間の長い映画だけど最後まで飽きることなく観賞できた。
磯村勇斗は適役。役者として新たなステージに登ったね(上からw)
