『福田村事件』を3回見てから『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』、『月』と不条理劇を立て続けに見ました。
「怪物と戦う者は自らも怪物とならないように気を付けねばならない。汝が深淵を覗き込むとき、深淵もまた汝を覗き込んでいるのだ。」というニーチェの箴言が胸の奥底で鳴り響いています。
声が出なくて、
目が見えなくて、
耳が聞こえなくて、
手と足が動かなくて、
表現手段を一切持たない人でも
心の無い人間など存在しない。
そう信じてきたことが揺らぎ始めます。
本当に「人間、生きているだけで価値がある」のか。
本当は「社会の役に立たないお荷物は処分すべき」なのか…。
この映画を見た後では答えに詰まります。