カカヲ

月のカカヲのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.0
憎しみではない殺意


実際に起こった
障がい者殺傷事件
こちらを題材にした同名小説の映画化

ある夫婦の苦悩をからめながらの展開で
人とは、
命とは、を問うストーリーとなっており、
映画として観やすかった印象

144分という時間も長いとは感じなかった。



自分はどうなのか?

あるシーンで自然と涙が出ていた。
それは、
悲しいからではなく、
きっと嫌なことに共感してしまったからだ。


宮沢りえ(堂島洋子)

磯村勇斗(さとくん)

二階堂ふみ(陽子)

この3人の思いや言葉は
それぞれ地味に刺さりまくり、
鑑賞中、
めずらしく落ち着かない自分がいました。

なぜソワソワしてしまったのか、

自分は善側の人間ではない
そう思ったからなのか?

では、
何が善なのか?
どんな状況でも
人は善でいられるのだろうか?



触れてはいけない問題ではなく、
触れようとしない問題を描いた問題作


観て感じるしかない。
カカヲ

カカヲ