Kaz66

月のKaz66のレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.5
とてつもない映画に出逢ってしまった…
「あゝ荒野」以来、ほぼほぼ観続けているスターサンズ作品。しかも、EXP河村さんの遺作という事もあり、劇場への足取りは軽かったのですが−−。
かなり打ちのめされて、動けなく/声も出せなくなるほどでした。
レビューなんて書けません。言葉が見つかりません。
他人事(ひとごと)でなく、看過できない事であるのに、一人で背負うには重すぎる十字架。
社会の目に触れぬよう蓋をされて隠されてるけど、音が聞こえ/臭いが漂う“現実”…。
コレを突きつけられ、何も出来ない自分を恥じるのに、当事者でないことに何故か安堵を覚える。
ほとんどの“人は”卑怯者で、自分もその一人…。

石井監督の脚本、鎌苅さんの映し出す画、岩代さんの音楽、そして役者さんの(特に磯村勇斗くん)表情…、そのどれもが“社会派”なんて言葉では括れないほど、重厚で怖く恐ろしかったです。
エンドロールに見つけた、「撮影機材協力:四宮秀俊」も腑に落ちる、、、凄い映画でした…。
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