そちらの映画館へ入居希望です

月のそちらの映画館へ入居希望ですのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

この映画の基となった事件である施設で働いていた方が映画.comでレビューをされているので、ネタバレ気にしない方はそっちも読んでみるといいと思います。
私が思うのは、事件がストーリーの基盤とはなっているが、あの事件を再現したものとは思えないです。なので一つの映画として観てほしいです。
人は自立して生きることができる人を“健常者”と呼ぶ。そうでない、身体的、精神的にいわゆる健常者と行動の違い、できないことがあれば“障がい者”と呼ばれるだろう。
もし人間界でないならば、生物学的には必要ではないかもしれない。
障がいがあってもなお、生きている生物と言えば人間かもしくはペットだろうと思う。
障がい者も介護が無いと生きれない老人も人間のエゴで生かされていると言えばそう。
でも、同じ健常者でも介護職を求めている人がいる。その仕事を好きか、そうでないか、ではなく。生きるために。
人間、自ら命を絶つ人もいるけど、各々に生きる理由なんてもちろん無くていい。不平等な世の中で色んな人が生きているのがこの世界。それを受け入れて生きていくしかない。根性論でも綺麗事でもなく諦めなのかな。
私は介護に携わっているわけでもないので、言えることといえば介護する側の支援がもっとあればいいと心から思う。
そしてこういったことは問題提起されることが少ないと感じるのでもっと世の中に考えてもらうべき内容だと思いました。
経験していない人こそ知らないと現状は何も変わらない。そういった意味では観るべき映画かなと思います。私は観てよかったです。