テーマがとても重く、自分の心が大丈夫な時に観ようとタイミングを測っていました。実際の事件を基にしているので結末は変えようがなく、また犯人の純真に飲み込まれそうな瞬間もありましたが、主人公の言葉を借りて、絶対に認めない、とすることしか出来ない無力を感じました。
未然であれば、思想は自由で、決断して行動した時に、被害が出てから、抗力を持つのは人類のバグでは?とすら思ってしまった。ただ、これは別のSF映画にもあったけどAIの判断になってしまうから、云々。なんて難しいんだ、、と考え込むことで今作をキャッチしました。
心とは生きるとは人間とは、なんて複雑なものなのか。複雑なままでいいから、なるべく受け止められる人間でありたい。
野暮ですが、雨上がりの描写があって宮沢りえが路傍のベンチに座る時、濡れてない?と心配になりました。ここにも何かメタファーが隠れているのかも。