こばるまる

月のこばるまるのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.8
さとくんが真っ直ぐにこちらを見て、問いかける表情が強く心に残った
その目をまっすぐに見つめ返して「あなたのことがわからない」と言える自分なのか、自信がなかった
惑いながら必死に言い返していたようこさんは、私たちなのかもしれない

さとくんが音にこだわることに執着していて、そのシーンでは生々しい想像が湧く

相模原事件後のやまゆり園別館のその後のドキュメンタリーを以前NHKで観た
入居者は言葉にできなくても心に傷を負っていたり、新しい生活環境で心の変化がある姿を見て、私自身の中にも偏見や決めつけがあったと痛感した
番組で「人は、やっぱり誰かに必要とされたいし、役に立っていると感じる必要がある」って言ってたのが忘れられない