どんなに真っ暗闇でも、月明かりがあれば少しは進むべき道を照らしくれるのだろうか、、？
実際に障害者施設で起こった悲惨な事件を思わずにはいられない作品。
意欲作だと思います。この難しい題材をドラマとして描こうとしたことには敬意を評したい。
ただ、暗く重い話ながら、喪失を抱えた夫婦を主役にして、観やすく配慮されていました。そこをどう感じるかで評価は分かれそうに思います。結局はこの映画も「綺麗事」なんではないかとか^^;個人的には、犯人や障害者にもっと焦点を当てて欲しかったとは思いましたが、これはこれで考えさせられるという意味では、良かったのかもとも思います。
犯人とそうでない人々。そうでない人々は、こういう無差別殺人の犯人は、自分たちたちの延長戦上ではないはみ出し者や狂っているとしたくなるのですが、考え方の根底は一緒で、何かのキッカケがあれば誰でも一線を超えてしまう危うさがあるのでは、、な問いかけは怖いですし、とっても重いです。
