月のskyのネタバレレビュー・内容・結末

突きつけられた内容が大きすぎて受け止めて理解するまでにしばらく時間がかかりました。自分はこう思うという答えが出せない問題だと思いました。堂島さんの考えが倫理的には正しいものであるというのは分かっているのに、さとくんの意見を真正面から否定できない自分がいました。
さとくんの「気持ち悪いと感じたことはないか」という言葉にギクッとしました。声には出さずとも心の片隅で感じたことがあることを否定できませんでした。嫌というほど障害のある方たちの現実を生々しく映し出しているのが考えを深める要素になりました。
撮り方も様々な工夫がされていると感じました。所々に虫のショットが差し込まれていて私たちに気持ち悪いものを想起させるものでした。フレームを半分に割ったり、昌平の顔にディゾルヴで色んなショットを写していく演出が面白かったです。