優生思想の言葉は出たけど、そういう概念の話ではなくて、この事件がどういうことなのか、どう各々で受け止めるかを頭ではなく"感じさせる"ような内容だと思った。
そしてそれに共感。
原作が良いのかな。
事件のことだけではなく、世の中あまりに不条理で、登場人物それぞれが心から血を流しながら静かに叫び続けている。
「この社会は見たくない物に蓋をする」
二階堂ふみちゃんのこのセリフに抗うかのように、蓋を開けてちゃんと見よう見せようとする。
綺麗事で済ませない。
宮沢りえ×オダジョ夫婦が希望だったな、
特にオダジョのピュアさが眩しかったー。
善意としての存在のような。
生きるってどういう事なんだろうって、改めて考えさせられる。
自分のため以上に、誰かのために生きているのかもしれない。