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月のandardのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.0
障がい者支援施設で起きた凄惨な事件。

内容もすごくよかったけど、そもそもこのことを映画にしたことに敬意を表したい。

明確な答えの無い問題を自身の不遇さの腹いせに自分だけが答えを見つけたかのように振る舞うことの愚かさ、という風に見えた。

自分は障がい者の支援の仕事に従事したことはないし、もし選べるならばその仕事を選ばないだろうから、簡単にその仕事について発言は出来ないけれど、当人の意思は読み取れなくて、ときに身の危険を感じながら、人手は不十分で、という環境の中で働き続けたら正常ではいられなくなるだろうとは思う。

やまゆり園の募集要項によると非常勤社員の時給は1140円だった。

この事件で犯人は事件前の措置入院があっさりと解除されて犯行に行ったったことから、与党は関連法の改正案を国会に提出しようとしたところ障がい者団体や野党の反対にあい、断念されたようだ。
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