38歳で無職でデブな主人公のボブが、ボクシングを通して自分を取り戻していく話。日本での上映は未定。
デブといっても「ザ・ホエール」のブレンダン・フレイザーみたく274kgもあるわけでなく、おそらく推定120kgくらいなので、まだデブ界では小物なボブだが、妻子を亡くし、さらに多発性硬化症(MS)を患ってるという、かなり人生ハードモードなデブ……じゃなかったボブ。
なので「ザ・ホエール」に対して
「デブは甘え!」
という冷めた感想しかなかった俺でも、ボブのキャラクター設定への共感度は高い。
しかも、父親がボクサーで、リングの上で命を失ってる……って、マジでボブは、ボクシング始める前にお祓いに行った方がいいんじゃないか?
そんな俺の心配をよそに、亡くなった父親の通ってたLAのボクシングジムで清掃員のバイトを始めるボブ。アルバイトの傍ら、ボクシングのレッスンを受けさせてもらえることになったボブは、リングネームとして「ボブキャット」を与えられる。
そのうち、最初はボブがボクシングやるのに懐疑的だったオーナーや女性のアマボクサーといった周囲の人たちも感化されていく。
物語として意外な展開があるわけではなく、地味な作品だが、かなりハードモードな逆境の中で、ボクシングに活路を見出そうとするボブのひたむきな姿にグッと来る作品だった。たとえ、ボクシングでは相手にボコボコにやられるだけだとしても。
しかしこれ、ボブが日本に生まれてれば、ボクシングではなくて
「相撲部屋」
に入れば万事解決。人生イージーモードで楽しめたんじゃないか、という気がしてならない。
2022年に59歳で亡くなったラッパーのクーリオ(「ギャングスタズ・パラダイス」が有名)がチラッとだけ出演。
ちなみに、主演のティム・レアルブートは、IMDBによると、この作品で「映画史上最大の減量」をしたそうで、その体重は154パウンド(約70kg)。これに続く記録が「『マシニスト』でのクリスチャン・ベールの63パウンド(約28kg)らしい。
それ確かに凄いけど……「ザ・ホエール」の特殊メイクデブでアカデミー賞とったブレンダン・フレイザーのことをどう思ってるのか、ちょっとこのティム・レアルブートさんに聴いてみたい気がした。
ま、それはともかく、日本公開の折には、ぜひライザップあたりがスポンサーについて宣伝してほしいです。
映画の宣伝トレーラーは、もちろんコレで↓
↓ ティム・レアルブート
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(おしまい)