イチロヲ

不良番長 送り狼のイチロヲのレビュー・感想・評価

不良番長 送り狼(1969年製作の映画)
3.5
売春斡旋業で荒稼ぎしている愚連隊・カポネ団が、性産業の掌握を目論んでいる関東挺心会に抗うべく、敵対していた同業者と共闘の道を歩む。梅宮辰夫が主演を務めている、不良番長シリーズの第4作目。

梅宮辰夫率いる愚連隊と違法デートクラブを運営している女ボス(丹下キヨ子)が、互いの事情を汲み取りながら、同調していく。違法売春を働く側にも、それだけの理由があることが描かれており、番長が感極まって涙するシーンがある。

番長の脇を固めるメンバーでは、山城新伍がダイナマイト狂のキチガイ野郎、菅原文太がヤク中の絶縁者(元ヤクザ)を好演。ヒロインは文太の妹役となる赤座美代子。そして本作から、山城新伍と安部徹が準レギュラーとなる。

「上映開始から50分経過のところで最初の犠牲者が出る→番長のグループが逆襲→残ったメンバーでカチコミ」という王道パターン。「出していたチンチンを服の中にしまってからの拳銃の早撃ち」がカッコいい映画は、世界規模で考えても本作だけだろう。
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