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ダム・マネー ウォール街を狙え!のparaのレビュー・感想・評価

4.1
現代の金融分野におけるフランス革命
(識者がそんな感じの発言)

コロナ禍のアメリカで実際に社会問題にまで発展した株取引騒動がベースの作品。
まずこのスピード感で映画化するのが凄い。
超が付くほどの大富豪vs庶民個人投資家たちの熱き闘いは見応え十分。

富者と貧者、世代間格差、SNSの影響力、ゼロサムの世界などが分かりやすくまたテンポ良く描かれていて、庶民の我々にとって痛快でとても面白い。

小口投資家が投機筋に対抗したり打ち負かすなんて普通は考えられないが、純粋に好きな会社を応援するために株を買うキースの誠実な姿勢はみんなにとってあのコロナで疲弊した社会の希望のようなものだったのかも。
(日本じゃそんなこと起きないよなあ〜相場を動かしたならミセス・ワタナベはあったけど。)

ポール・ダノは最高。
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