東雲

ダム・マネー ウォール街を狙え!の東雲のネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

株や投資のことは詳しくないからめちゃくちゃ浅い理解で観てたけど、little guysが腐敗したシステムに対抗して打ち勝つ展開は爽快だった。

ごく平凡なYouTuberがひょんなことから注目を集めて、コロナ禍で人と人との繋がりが乏しいなか、目的を共にして見ず知らずの人たちとSNSを通じて結束していく。特殊な状況の産物かもしれないけど、当時(といっても3年前だけど)のことを考えると少し勇気をもらえる光景。

正直、全体的には盛り上がりに欠ける印象だったけど、大げさにドラマチックじゃないのがむしろよかったかも。

最初は一時的に上がっただけと気にも止めてなかったGameStopの株価が、止まるどころか上がり続けるのを見て徐々に焦りを見せ始めるヘッジファンドのCEOたち。
目を疑い葛藤しながらもGameStopへの投資を続けるキース。
下がる前に売るべきか迷ってもRoaring Kittyを信じるフォロワーたち。

最終的には金持ちばかりが得をするシステムを逆手に取って腐敗を世に知らしめる。

本人には当初そんなつもりはなくて、注目を集めたのもdumb luckとSNSの想定外の影響力によるところが大きかったんだろうけど。公聴会でのキースのスピーチがグッときたのも、little guyがありのままの姿で語ってたからかな。

ケビンのジョークだけかと思ってたAOCは映像も出てきて嬉しいサプライズ。
国に関係なく政治ニュースは見てて気分悪くなることの方が多いから正直あまり見ないし政治も詳しくないけど、AOCはいつもスカッとするスピーチ・議論をしてくれるから好き。この件の公聴会の動画は本作鑑賞後に初めて見たけど、期待を裏切らずカッコよかった✨
東雲

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