今年気に入った新作、1本目。
ダムマネーと呼ぶくらい庶民(個人投資家)をバカにしていた金持ちに対して、庶民が力を合わせて刃向かった。そんな大事件が起きていたことを知らなかった。
純粋にゲームストップ社が好きだから、その価値を信じているからっていうところから始まったキースの抵抗だったけど、たくさんの人が(金儲けのためなのはもちろんあるとは思うけど)彼の誠実さに心を動かされてここまでの事態になったのだろうというところに胸が熱くなった。
その後、ご本人がどうか幸せに暮らしていますように。
さて、配役を見た瞬間から楽しみにしていた本作だけど、ポール・ダノが実に魅力的なのはもちろん、弟役を演じるピート・デヴィッドソンとの兄弟喧嘩もかわいくて、なかなか面白かったのではないかな。悪役的立場のセス・ローゲンというのも珍しかった。
また、この事件に影響したと思われるコロナ禍という時代背景もしっかり描きこまれているので、記録という面で、時間が経ってからも楽しめる映画なのではないかと思った。