May

ダム・マネー ウォール街を狙え!のMayのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

何がDumb(愚か)なのかすぐにはわからないほど株式投資に疎い私でも、沸き起こった奇妙な連帯にすごく感動した。
人口の半数が預貯金しているこの国に住んでいるからか、老若男女が株の話をしている作中の世界にまず驚く。
そんな本作が描くのは、持っている者が大きな力を持つ資本主義における持っていない者“たち”の小さな抵抗である。
個人の利益ではなく、共同体の利益を優先する連帯。つまり、エンパシー的なつながりによる大きな運動が、資本主義の頂点に君臨するものへの大きな打撃にもなることが印象的だ。それがコロナ禍によって生まれた必然性であることもおもしろいと思った。
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