2021年に金融マーケット界で実際に起きた事件を基にした作品。
恥ずかしながらこの事件のことをよく知らず、金融の話だし難しそうだなと思ってたけどそんなことはない。
もちろん金融業界のことを知ってた方がより楽しめるんだろうけど、初心者にも分かりやすい構成になっていた。
それに何より、下々の者たちを虫けらだとしか思ってないような上流階級のマネーゲーム野郎どもを一致団結でギャフンと言わせる下克上ものってのが好みだった。
この事件を知らないからこそ、人々が株を売るか売らないかでハラハラも出来たし!
この騒動の中心というか発火点となったローリング・キティことキース・ギルをポール・ダノが好演。
あの猫ちゃんTシャツについ目がいっちゃう!
でもこの映画を観ると、この騒動の真の立役者はキースの奥さんかもしれない。
まさに内助の功!
映画はキースだけではなく、マネーゲームを仕掛けてた奴らと、数人の下々の者たちを描く群像劇にもなってたので最後まで飽きずに観られるのも高ポイント。
普段は個人主義が強そうなアメリカで、いざという時に一致団結して上に立ち向かうのは国民性なのかな。
普段は和を大切にするといわれる日本だけど、今の日本ではこういうこと起こらなそうなのは悲しい。
それにしてもセス・ローゲンにセバスチャン・スタン、ヴィンセント・ドノフリオなど脇を固めるキャストも充実してなぁ。
このキャスト陣だから観に行ったってのもある。
つい最近もキース・ギルが動き出したとして、ゲームストップ株が急騰したらしい。