Smoky

甘い人生のSmokyのレビュー・感想・評価

甘い人生(2005年製作の映画)
2.5
イ・ビョンホン様のプロモーションフィルムとしての評価なら4.0点、映画としての評価は1.0点。合算するとタイトルとは裏腹に甘くない評価になる。
 
冒頭の「風に揺れる柳の話」も含めて、裏社会で生きる者の非情の掟…をスタイリッシュに描きたい意志は分かるんだけど、いかんせん、設定がお粗末過ぎるし、画もショボ過ぎる。
 
あるときは東映実録シリーズ、たまに一連の北野武作品、中盤はタランティーノ、そしてラストは『男たちの挽歌』と『マトリックス』(正確にはその元ネタの『攻殻機動隊』か?)。張込みと尾行の距離は近過ぎるし、裏稼業の人達なのにアクションでもカチコミでも大部分の人間は銃持っておらずに撃たれまくり、腹を複数回刺されて内臓損傷レベルの大出血したビョン様は何故かタクシー乗ってホテルまで移動して更に大暴れするし、そもそも一回会っただけのボスの情婦に命を賭ける程惚れることが出来るのか?…いろいろ無理があり過ぎて全く映画に集中出来ないのよ(笑)
 
ビョン様のカッコ良さを糧に、元ネタ映画の指摘をすることで何とか最後まで鑑賞した自分を誰か褒めて欲しい…久々に凄い映画を観た。
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