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プロフェッショナルのHKのレビュー・感想・評価

プロフェッショナル(1966年製作の映画)
3.8
いろんなジャンルをこなすリチャ-ド・ブルックス監督のアクション西部劇、久々の再鑑賞。
モーリス・ジャールのノリのいい音楽に乗ってテンポのよいオープニング。
様々な映画でチーム・リーダーを演じるリー・マーヴィン(銃火器のプロ)が今回率いるのは、バート・ランカスター(火薬のプロ)、ロバート・ライアン(馬の扱いのプロ)、ウッディ・ストロード(追跡と弓矢のプロ)の“The Professionals(=原題)”4人組。

大富豪ラルフ・ベラミーが、メキシコ革命残党の盗賊ジャック・パランスに誘拐された妻クラウディア・カルディナーレの奪還を上記メンバ-に依頼するところから映画はスタート。
かなりの豪華キャスト。これらメンバーが同一フレーム内にいるだけでも壮観。
しかも皆さん善玉と悪玉どちらもこなせるベテラン揃いなので話がどう転ぶか油断禁物。

ランカスターがブルックス監督と組むのはアカデミー主演男優賞を獲った『エルマー・ガントリー』以来で、本作でもエルマーと似た口八丁手八丁の女好きキャラ。
CCことカルディナーレは本作の前後にビスコンティの『山猫』と『家族の肖像』でもランカスターと共演していますが、今回は対照的な衣装でパンチのある肢体を披露。

他にも本作のメンバーは共演作が多く、覚えているだけでもマーヴィンはライアンと『特攻大作戦』、パランスとは『モンテ・ウォルシュ』。
ランカスターとライアンは『追跡者』や『ダラスの熱い日』。
ストロードとカルディナーレは直接絡みは無いものの『ウエスタン』など。
まだ他にもあるかもしれません。

ブルックス監督は馬に思い入れがあるらしく、馬を手荒に扱ったキャラをボコボコにしたり、足を折った馬を泣く泣く処分するシーンは後の『弾丸を嚙め』にもありました。
そういえば昔、TVで西部劇の馬の調教シーンをドキュメンタリーで見ましたが、馬は騎手の合図で見た目は派手でもケガをしないようにひっくり返る訓練をしており、そのおかげで撮影中に馬も人も傷つかないと聞いて感心したものです。

本作は大味ながらもテンポの良い骨太のアクション活劇に仕上がっており、アカデミー賞では受賞は無いものの監督・脚色・撮影の3部門でノミネート。
上記以外のキャラではパランスの腹心の女戦士チキータが出番は少ないけど印象的でした。

ポテトさん、今回もご一緒ありがとうございました。お誕生日おめでとうございます。
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