がちゃん

プロフェッショナルのがちゃんのレビュー・感想・評価

プロフェッショナル(1966年製作の映画)
3.8
さらわれたお姫様とか女王とかを、危険を顧みず取り戻すお話は、黒澤明の名作『隠し砦の三悪人』や、ジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』などでおなじみのお話ですが、
この作品は1916年のメキシコ革命ごろの物語。

メキシコ人にさらわれた妻を取り返してほしいと、リー・マーヴィンはじめ、ロバート・ライアン、ウディ・ストロード、バート・ランカスターの4人が、テキサスの富豪から依頼を受ける。

彼らはそれぞれ、重機銃の名手、馬の調教師、弓矢と追跡の名手、爆破の名手という、4人のプロフェッショナルだった。

彼らはチームとなって、
囚われた富豪夫人を取り返しに出かけるのだが・・・

派手な見せ場が全開で、特に70ミリの画面を最大限に活かしきって、
画面の中央を蒸気機関車が走り、その左右を馬が追ってくるなんて構図にたまらなくしびれた。

4人のプロの中では、弓矢の名手、黒人のウディ・ストロードが大活躍。
矢の先にダイナマイトをつけてドカン、ドカンと威勢がいい。

金と女が大好きな爆破の名人バート・ランカスターも、クライマックスではおいしいところを持っていきます。

馬の調教師、ロバート・ライアンの存在が疑問で、こいつ計画の邪魔してるんじゃないのとまで感じてしまう足手まといの人間だ。

囚われの妻、クラウディア・カルディナーレは、とても肉感的で魅力的。
フェリーニの『81/2』でおなじみですよね。

最後は人情味あふれるどんでん返し。
濡れ手に泡の展開になるのですが、展開に無理がなくて素直にうれしがれる!

リーダーのリー・マーヴィンも渋かったですよ。
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