ルーク大佐

ヒート・オブ・シティ 現金強奪のルーク大佐のレビュー・感想・評価

3.7
兄弟を含む銀行強盗犯の逃亡劇というストーリーは、マイケル・ベイ『アンビュランス』とダブるが、ベイ作品のような大掛かりなカーアクションや爆発、そして派手な空撮はない。救急車内で手術というエキセントリックな展開もない。兄弟らから汚れたカネをかすめ取ろうとするゴロツキが出るところは『アンビュランス』と同じだ。悪党の考えることは似通っているからだろう。

サイコな強盗犯マックス・マーティーニの存在感が光ってる。彼の暴虐っぷりがアクションのクオリティをアップさせている。
『ボッシュ: 受け継がれるもの』でもタフな悪徳警官がキマッてた。
クレイン・クロフォードはドラマ『リーサルウェポン』のキレ芸はまあまあだが、いまいちカリスマ性が足りない。

最近のウィリアム・カウフマン作品を見てきたが、本作は『ネイビーシールズ ラスト・ソルジャー』には、やや魅力が劣る。理由は軍人と悪党という身分の違いはあるものの、脚本に闘う男のロマンチシズムが足りなかったからかな。

両作とも心地よい結末を迎えるのだが、本作にはズシリと響く重みがなかった。あの結末でいいの?って感じだ。
市街戦と後半の逃走劇は見応えがあった。
ルーク大佐

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