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囁きのジョーの一のレビュー・感想・評価

囁きのジョー(1967年製作の映画)
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西村晃と冨士真奈美が広い競技場で夫婦喧嘩するあたりからどうも夢うつつだったのだが、手作りいかだに恋人の亡骸を乗せてブラジルへ漕ぎだすラストでもはや現実は置き去りに。スカしたストーリーを補って余りある映像や編集はかっこいいのだが、日活で斬新なデビュー作を撮った藤田敏八と、その日活のスチールカメラマンを辞め独立プロを立ち上げてやっと自由な映画を作れた斎藤耕一の差は…と考えてしまう。
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