このレビューはネタバレを含みます
【良かった点】
・工藤は周りの意見に耳を貸す慎重さを身に付け、市川は肝の据わった剛腕を身に付け、田代は変わらず視聴者と同じ足並みで物語を追い掛けており、過去シリーズを通して観ているとレギュラーメンバーの人物像が時を経てより洗練されているのが感慨深い。
・珠緒師匠のアクの強さがぶっちぎりで、過去の強者霊能者枠の中でも断トツで好きなキャラクターになった。もはやいるだけで既に面白い。
・過去シリーズに出てきた展開や見所を断片的におさえており、集大成に相応しい作品だったと思う。
【良くなかった点】
・花子さんのエピソードで既に使われているネタに時間を割きすぎている部分が目立ち、中盤ループシーンは正直退屈さが拭えていなかった。
・面白い或いは応援したくなるような魅力的な人物が少なく、花子さん・こっくり・蛇女のエピソードの方が個人的には好み。
・過去シリーズの温度差やパターンを維持していて作品への安心感はあるものの、それ故に劇場の大スクリーンと迫力の音響が作品とあまり噛み合っておらず、良くも悪くも自宅環境でリラックスしながら観る方が適しているように感じた。
