囁きのwhisper

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!の囁きのwhisperのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「超コワすぎ! FILE-02」から早8年。
大作劇映画もどんどん手掛けるようになり、「もうコワすぎは終わったのか...」と思っていたところにまさかの新作。

「トイレの花子さん」でモノにした時空超越演出をフル活用し、パラレルワールドまで巻き込んだスケールのデカいオカルト展開がドキュメンタリーカメラに納められる。
チープなのだが、映っている以上は現実なのだと言い張る即物性が白石晃士の一番の魅力。

題材も、「口裂け女」「河童」などのお馴染みの都市伝説に挑んでいた過去シリーズから一歩踏み出した、「自分たちの手で都市伝説が生み出されている」という構造が面白い。
“黒い男”の物語ははっきり語られている訳ではないが、きっと映像制作に出会わなかった工藤なのだと思った。

それから、プリキュア的に“第四の壁”を越えてくる応援演出や、「ブルータル・ジャスティス」オマージュの悪役像もいい感じ。

とにかくキャラとノリで押し切ろうという感じで、若干そのテンションが寒くなる紙一重にいるのでは?と感じたシーンもなくはないものの、ラストのテロップで今後更なる脅威の出現も予見させ、シリーズの再出発として非常に楽しい作品だった...と思ったのですがこれ最終作ってマジですか?
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