脳みそ映画記録

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!の脳みそ映画記録のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 超コワすぎ!のfile02から8年!
 ずっと続編を待っていましたが、やっと観ることができて感無量です!!しかも映画!

 シリーズも10本目で、大手シネコンの2番目くらいに大きいスクリーンで上映していました。まさか、コワすぎ!をこんな大きいスクリーンで観ることができるとは…!劇場グッズも完売!パンフレットは公開日に買っておいてよかった。Tシャツほしかったなぁ。パンフレットは白石監督のロングインタビューがあってとても良いです。

 シリーズは10本目ですが、無印とも超とも違う新しい世界線で、初見でも十分楽しめる作りになっています。
 ポスタービジュアルもいつものジャケットの黒い怖いものとはちがい、廃墟の屋上に赤い女にポツンと立っているビジュアルになっています。これだけでも「いつもと違うぞ・・。」という雰囲気がビンビンです。

 工藤はプロデューサーに、市川はディレクターに昇格。だからと言ってやっていることはかわらないようですけど…。
 ワールド世界線の市川は武闘派の市川で工藤をパンチで仕留めることができるほどですね。ハラスメントに対ししっかり反撃を行います。

 ワールド工藤はドクズ工藤についてその存在を自身の中に認めつつも「何度でもぶっ殺してやるよ。」と性加害、セクハラやパワハラが横行している世界へのはっきりとした否定が提示され、シリーズの中でも最もメッセージ性のあるものになっているのかなと感じました。にしてもドクズ工藤は最低ですよね。超の世界線の工藤の行く末なのかもしれません。

 今回は無印の花子さんを彷彿とする例のワンカットの時空間転移映像が楽しめます。シリーズでも花子さんがすごい好きなので、今回も楽しかった!
 工藤、市川、田代以外の新キャラの皆さんも魅力的で、自転車で集合場所に来るような適当なおっさんイゾウさんの感じとかよかった。「はいはい。助けてあげるからねぇ」とかのらりくらりな感じなのに「全員死ぬぞ。」というときにはすごい頼りになってかっこいい!「物理攻撃は効くよ。」ってセリフはコワすぎ!らしくて最高でしたね。

 赤い女の琴子ちゃんも結構好きで、全力疾走とテレポートからの鉈攻撃という物理攻撃力マックスの怪異なのもよかったし、仲間になってからはちゃんと言うことをきいてみんなと行動しているのもかわいいです。

 ところで、あのエンディングは何ですか。いつぞやのコワすぎ音頭なんですか。めちゃくちゃ頭にこびりついていますよ。パンフ読みましたが、あの曲ってフリー音源だったのですね。もはやコワすぎ!の曲ってイメージになっています。

 やっぱりホラー映画ってエンタメなんですよ。この映画も話題にも上がり、グッズも爆売れ、きっと興行収入もよいのではないでしょうか。もうこれでコワすぎ!は終わりなんて言わずに続きが観たいです白石監督。
 世界を地獄に変えた災厄を描いてください!!!!「戦慄怪奇ファイルコワすぎ!最終章」みたいな大団円を観たいです!