ジェイコブ

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!のジェイコブのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

郊外にある「心霊スポット」として知られる廃墟を訪れた迷惑系配信者の三人組。その中の一人ハルカが、霊を呼び寄せるため中にある黒く不気味な祭壇を破壊したところ、突如現れた全身真っ赤な女に襲われてしまい、三人は命からがら逃げ延びる。その後、撮影した動画を過激すぎるという理由で動画投稿サイトに取り上げることができなくなった三人は、過激な作品をこれまで作り上げてきた「コワすぎ」チームに動画の真相解明を依頼する……。
白石晃士監督の人気シリーズ「コワすぎ」の最新作。前作からの大きな変更点として、ディレクター工藤がプロデューサー、AD市川はディレクターへとランクアップしている。その事もあって二人の関係性や性格にも変化があり、これまではやられっぱなしだった市川が工藤にカウンターパンチを食らわせたり、工藤もプロデューサーという立場を得たからか心なしか少し丸くなっているのも面白い(ディレクター時代だったら生意気な口きく小娘がいたら問答無用の顔面男女平等パンチを食らわせているだろう笑)また田代は田代で、イエスマンだけでなくDVD化を臆する工藤を焚きつけるなど、新たなタチの悪さを身につけてる笑 また本作では鬼ギャル霊能者玉緒ちゃんが魅力的。白石ユニバースではおなじみの、「口は悪いけど根はメチャ優しい霊能者」であり、時空を超えたり異次元への対応能力だけで言えばオカ森のナナシ以上かもしれない。いつか、白石ユニバースの霊能者頂上決戦とかやって欲しい笑
コワすぎに関しては細かいことを考えず、「まあこういう世界にこういう人達なんだろうな」という目線を忘れずに楽しむものだと思っているので、80分弱の本作を時間を忘れて楽しむ事ができた。また、本作は新たに視聴者に「みんなの力を分けてくれ!」と玉緒が呼びかけたり、最後は皆で歌おうぜ!と洗脳ソングが流れたりと、プリキュアを見ているかのような気分にさせられた笑
本作で再認識したのは、白石ユニバースにおいては「霊能者を紹介する人はロクな目に遭わない」のと「インチキくさい人の言うことは信じた方がいい」という不文律。