SEIJISAN

新宝島のSEIJISANのレビュー・感想・評価

新宝島(1965年製作の映画)
2.0
手塚治虫先生で「新宝島」という漫画の作品がありますが、それとは別物。スーティーブンソンの「宝島」を原作としているとの事ですが、擬人化された動物達が出てくる時点でほぼオリジナルと呼んでもよいのでは?意外だったのは先生が敬愛してやまないディズニーに似せてくるかと思いきや、「トムとジェリー」に寄せてました。ドタバタコメディ作品。でもエンディングで唐突に悲しい物語となる。いかにも手塚治虫先生のアニメーションですね。すぐ「悲劇」にしたがる(笑)。手塚治虫先生のアニメにおける功罪は色々ありますが、一つ確実に言えるのは「漫画の神様」であって、「漫画とアニメの神様」ではないという事。漫画で見せるズバ抜けた才能は、アニメーションでは見られない。先生のファンとしてはアニメーションは、嗜む程度にしてもらって漫画の方にもっと集中して欲しかった。それなら「未完の大作」の作品数もグッと減っていたでしょう。
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