にっきい

罠THE TRAP 4K デジタルリマスター版のにっきいのレビュー・感想・評価

3.3
シミーズ姿の山口智子に風呂で身体洗われたら興奮する。

林海象監督の『探偵 濱マイク』シリーズの完結編。
期間限定で4Kリマスター版が上映されたので観てきました。

洋画は日劇、邦画は名画座って話し。
この劇場版シリーズってドラマ版の続きではなく、逆にこの劇場版が先だったらしい。
ドラマ版は濱マイクの設定以外はキャストも違う別物なので、ストーリーとしては今作で完結してます。

横浜で若い女性が綺麗にお化粧され、同じワンピースを着せられてる屍体が次々発見される。
死因はラブナールと言う薬品を注射された事で起きる舌根沈下(窒息死)。
その頃濱マイクは火災現場から少女を助けた事で警察から表彰され、新聞にも載ったおかげで仕事が増えて大忙し。
彼女も出来て妹は大学の推薦決まりと私生活も充実。
しかし連続殺人鬼の魔の手は濱マイクの彼女に迫り…、って話し。

今作観ててまず驚いたのが1作目で台湾系マフィアのボスを演じてた佐野史郎が牧師役で出てた事。
2作目で選挙に出てたから政治家になって、その後改心して牧師になったのかと思ったら全くの別人でした。
今作で重要な役割を演じてた杉本哲太も、前2作とは別人の役だったらしいんですが、前のに出てた記憶が無いw
そう言えば南果歩さんも1作目とは別な役出ててた。
それよりなにより1番驚いたのがハードボイルド探偵物だった前作までとはジャンルまで変わってた事。
今作はサイコ・スリラーって感じでした。
犯人は血の繋がりは無いけど分裂症の姉と後天性知能障害の弟。
弟役がずっとぼーっとしてる演技なので、ハッと見ユースケ・サンタマリアに観えたんですが、永瀬正敏の二役でした。
姉の別人格の声は小日向文世。
前半犯人側の異常性を表現するためにヘンテコな映像が繰り返し繰り返し映されるのがテンポ悪くしてる。
姉弟の変態的な入浴シーンとか要らないし。
全然探偵物ぽく無いんだけど、途中で犯人探しのために沢山の私立探偵が調査(探偵には捜査権は無いから)報告するシーンがあって、そこだけ探偵映画らしかったかな。
サイコパス犯人に罠にハメられ警察の目を欺くために永瀬正敏と南原清隆が女装するシーンあるんだけど、思ってたよりちゃんと女性になってましたw
このシリーズ、毎回ラストに次回予告映像が有るんだけど『エヴァンゲリオン新劇場版』と同じで、次作の本編映像ではなく予告用に撮った物らしい。
予告とセリフが違ってて違和感あったんだよなぁ。
1作目のハードボイルドな探偵物が1番面白かったけど、テンポの悪い2作目よりは面白い映画でした。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2023年9月11日
鑑賞回:20:45〜22:45
劇場名:MOVIX京都
座席情報:シアター⑨ J-8
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:107分
備考:レイトショー
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