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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のKHのレビュー・感想・評価

4.0
2024年春映画ドラえもん!
毎年3月の第一金曜日は、何があっても映画ドラえもんを観に行くって決めてる。
予告編から薄々感じてたけど、今回地味そうだなって予感は的中。
でもファーレ(音楽)とノイズの設定が素敵だったから、個人的には傑作。
世界は太古からファーレに満ち溢れていて、それを失った時ノイズが惑星を襲う。
ノイズとは意志を持たないウイルスのような生物で、これは2020年に突如出現したコロナウイルスにより大人たちの間で分断が発生した今の世界に対して、ファーレ(音楽)を通して子供たちに希望を持たせるような物語なんだと思う。
今までの映画ドラえもんみたいに意志を持ったヴィランが存在しない分、物語自体の派手さは確かにないけど、
のび太たちの新しい戦い方は個人的には素敵だった。
あそこで劇中歌じゃなくなった「夢を叶えてドラえもん」の一部を流すのはズルい!!
ドラえもんのポンコツさも楽しかったし、のび太の「の」の音がキーになるのも良かった!
日常半分、不思議半分の少し不思議な物語を踏襲しつつオリジナル映画ドラえもんは、もはや原作を越えたと思っていいと思う。毎年つくり手によって、勧善懲悪だったり啓蒙ぽかったり色々だけど、全てがドラえもんの1つの要素だと思う。
オープニングの作画の力の入れ具合と、楽器を扱う場面が多くて、ピアノとかリコーダーとか手元が複雑な動きをするアニメーションは作画大変だったと思う。
ただ子ども的にはここ数年の映画ドラえもんを振り返ると、そろそろドキドキワクワクの勧善懲悪のストーリーが来てもいいと思う!
2024年映画ドラえもんは傑作!
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