ルビー婆さん

Fair Play/フェアプレーのルビー婆さんのネタバレレビュー・内容・結末

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

愛が壊れる時。

ドロドロした気持ちがじわじわ溢れて流れてくる。わかりやすく。2人の気持ちと動きが。

こうなるよねってパターンだけど、壊れていく時の心理が、言葉の端々に出てきて、観ている方は入り込んでいってしまう。
見ていて、それ、言っちゃダメよーと。でも、言っちゃうんだよね。

嫌味を。
「え?今なんて言ったの?」カチンとくる。

端々に昇進したことの優位性が出て、彼氏を部下とさらりと言ってしまう。

彼氏はプライドがズタズタにされていく。最初はおとなの振る舞いで祝福したが、頑張ってたのに、なんでだ、と、だんだんモヤモヤして焦り出し、嫉妬がムクムクと。

男が昇進するかもってときは、スムーズに納得しても、女が昇進となると、微妙な雰囲気だったり、どんな手を使ったのか?って陰口言われたりする。実力結果で評価されたのだが、自分の方が仕事ができないということを認めたくないためにそんなふうに考えるのだ。

男性の方が実力を認めて、女性を支持するような関係じゃないと、到底無理。できない自分を認められず、嫉妬ばかりして迷惑をかけるのであれば、すぐに別れた方がいい。
こういうタイプの男性は、自分より女性の方は下であるべきと考えていそうなので、仕事をあまりしたくなくて、男性をヨイショしながら生きていく女性を選ぶのがピッタリなんだろうねぇ。

なぜ、就業規則にわざわざ書かれているのか。今だけ見るのではなく、未来を考えないといけない。たとえ結婚しても次は離婚の可能性もあるからね。別々の職場、離れた土地の支店とか、そういう距離感があるのがベストだと個人的には思う。
別れそうな時とか別れた後とか顔合わせたくないもんね。

あの上司はかなりドライでサイコパスな人だった。割り切っているので、仕事ができるか、できないかだけで人を判断している。絶対に感情に流されない。だから、枕も求めない。