フランス・ヴォージュの森〈ビュセ〉。ダム建設に反対するZADが警察と一触即発の状態となっている。ZAD… Zone à défendreとは開発に反対し現地で不法占拠を行う環境保護コミューンのこと。しばしば彼らの反対行動は過激化し、警察は監視を続けている。刑事グレッグはこのビュセのZADに潜入し、主要メンバーの情報を得た。作戦は成功してグレッグは配置換えとなるが、潜入時に一度だけ愛し合った女性リーダー・ミリアムのことが心残りであった。
18カ月後…ダム建設が始まりビュセのZADの活動が活発となった。どうやら本物のテロリスト・タルナックたちも合流したようだ。彼らを罠にハメ、警察の強制捜査を誘導するため再びZADに潜入することになったグレッグは、ミリアムがテオという赤ん坊を抱えるシングルマザーとなっていることに驚く。どうやらテオは俺の子らしい…と知ったグレッグは、任務を続行すべきか、愛した女と赤子を護るべきかの苦しい選択を迫られる。
「禁断の愛と闘争」
潜入捜査サスペンスと社会派ドラマとロマンスが上手く融合していた佳作。フランス映画です。主演のフランソワ・シビルは私イチオシ潜水艦映画「ウルフズ・コール」の主役だったニイチャン。ミリアム役は「ガガーリン」のヒロインでも知られるリナ・クードリ。なかなか魅力的なキャスティングで良かったですね。しかしこのダサい邦題は何とかならなかったのだろうか。「ZAD」でよかろうに。
…それにしても、誰もレビューしてないのかこれ？ 俺のスコア1.9は、一般的には3くらいだから、観てあげてください。
