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ボブ・マーリー:ONE LOVEのBremingerのネタバレレビュー・内容・結末

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ありがたい事に試写会にご招待いただいたので、一足早く鑑賞。
ボブ・マーリーについては以前やっていたライブ映画を観たくらいだったので、彼の生涯を動画や著書、楽曲を聴くなどして事前知識を少し入れてから行きました。

伝記映画としては少し短くないか?とは思いましたが、ある一定の年齢から最高潮のところまでに絞っていたのもあって、観やすい作りにはなっていました。

平和のために、国家のためにコンサートを実行しようとするボブ・マーリーの世界進出を含めた数年を描く作品で、彼の原動力であるラブ&ピースをこれでもかと堪能できるような作りでした。

宗教用語がかなり多く、それもあって多分音楽用語ではないよな?と戸惑いながら観ていました。
ここんとこの情報をもっと読み込んでいれば理解できるところもあったんでしょうが、ちょっとここまで多いとは…と面食らってしまいました。

ボブ・マーリー自身のことが多く語られている割にはまとまっておらず、女性関係の話は語られつつも有耶無耶になっていたり、父親としては序盤と終盤にそれっぽいシーンがあるだけで世界を旅している間はあまりそれが分からず、ガンが発覚したのも唐突かつそれに対してのアンサーもあっさりしていて、本人ならではの決断とはいえ重みを感じることはできませんでした。

映画としてはライブシーンがそこまで多くなかったのが残念でした。近いものだと「エルヴィス」は破天荒な生涯と同じくらいライブシーンもあったので、しっかりテンションも上がっていったのですが、今作はボブ・マーリーと周りの人物のドラマメインになっていて、ライブシーンは同じ会場とダイジェストで一気に流れるというのみだったので、これではヒットは難しいよなとはなってしまいました。
ただ音楽自体の素晴らしさ、聴きなれないレゲエの良さを体感することができたのは収穫でした。

ボブ・マーリー入門編映画のような印象を受けました。楽しめるには楽しめるんですが、もっとインパクトは欲しかったところです。音響の良いスクリーンで観れたのはナイスでした。
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