ジェフリーハラダ

ボブ・マーリー:ONE LOVEのジェフリーハラダのレビュー・感想・評価

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)
3.9
ボブ・マーリーの伝記的なドキュメンタリーかと思ったら、劇映画でした。
生涯を描くのではなく、暗殺未遂事件があってヨーロッパに避難し、代表的な『エクソダス』のアルバムをレコーディングをする時期に絞っています。

劇場のスピーカーの大音量で、どんどん代表曲を聴かせてくれるので、文句なしに気持ちいい映画です。
知らなかったので新鮮だったのは、当時のジャマイカの政治情勢が不安定であり、国民的な英雄になりつつあったマーリーも意図せずとも、それに巻き込まれていったという視点。

それから、エンドロールを観ると、マーリー家がプロデュースから様々な製作に関わっています。
そのことからもわかるように、当時のトップスターとして不倫や夫婦仲の決裂など問題がありつつも、最後は良き夫、良き父として生き抜いたという、ややきれいごとなマーリー像になっているかと思いました。