『ボブ・マーリー:ONE LOVE』レゲエの神様は何を願っていたのか。伝説的人物だが、あまりその人生は知らなかった。その名曲の数々と、他からのリスペクトやカバーでよく知った存在。映画はミュージシャンの伝記ものだが、成功譚やライブでの興奮に頼らず、ある時期の彼の言動と振り返る過去でその内面に迫る。
ドラマやパフォーマンス面ではだいぶ物足りなかったが、その精神性や理想に触れられる。演出面での手数がもっとあればより深みを見せることができたように思う。でもボブ・マーリーだからこそできた思いきった構成だった。