あつぼう

包帯クラブのあつぼうのレビュー・感想・評価

包帯クラブ(2007年製作の映画)
3.8
包帯は体の傷などを癒すために使われるけど、この映画では心の傷を癒すために使われます。心の傷に較べたら体の傷の方が治りがはやいですよね。心に傷を負うと悲観的になってしまったり、目標を見失ったり色々な弊害が出てきます。そんな心の傷を持つ人達に笑顔と勇気を与えようとするのが、この包帯クラブです。
心に包帯を巻くわけにもいかないので傷ついた原因に包帯を巻き、ホームページにその写真を掲載する事によって傷ついた人達を癒していきます。
正直少し偽善者っぽくうつるところもあるけど、心の傷って何がきっかけで治るのか分からないから少しでも気分転換になるこの活動はいいですね。
下手な関西弁を喋る柳楽優弥の存在感が凄かったですよ。
実際にあんな関西弁を大阪で喋ってたら殴られそうやけど(笑)。
投げやりに人生をいきてるようで、本当は心に深い傷を負ってるディノ。
この2面性のある役を簡単に演じてしまう柳楽優弥の演技力は素晴らしいです。
たかが包帯されど包帯、包帯が持つ不思議な力をこの映画で感じる事ができました。
あつぼう

あつぼう