ヨーテボリ映画祭にて。
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭作品賞。
これは残酷すぎて立ち直れなかった😱😱😱キツかった。しかも予想と少しずつ違っていく展開が続き目が離せず。そして胃が痛い。
夫を亡くしたばかりの70歳の女性が特殊詐欺に遇ってしまう話。
日本でも発生している高齢者を狙った劇場型詐欺、この映画の場合は警察の調査を装った詐欺。
こんなガバガバで大胆すぎる詐欺、いくら高齢者でも引っ掛からないと思うかもしれないが、冷静ではない主人公のブルガの状況を考えると十分あり得る。
さらに「いくらなんでも気づくだろう」「なぜ引っ掛かった?」という他者の思いもブルガを追い詰めていく。
イヤな予感はずっと漂い、見ながら「ああどうして…」「これは相当マズいぞ」と思い続けることになる。本当に胃が痛くなりそうな展開。
70歳・女性ということが可能性を狭めてしまう社会、他者から尊敬される教師だったというプライド、ブルガリアお国事情、警察やマスコミの被害者に対する接し方扱い方、心優しき生徒、すべてが重なり合い迎える結末が予想外に最悪。後味も極めて悪い…😱
ここまで点と点が繋がると映画としては見事な脚本なんだけど、なにせ辛すぎ残酷で。
亡き夫の知人の中年男性とブルガリア語レッスンの生徒だけが優しかったが、あまりに悲痛だった。
エンドロールに響く足音、その音が向かう先は一体…
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