イチロヲ

魔法の絨毯のイチロヲのレビュー・感想・評価

魔法の絨毯(1951年製作の映画)
3.0
横暴な独裁者に父を殺され、魔法の絨毯で窮地を脱した赤ん坊が、革命家の青年へと成長を遂げる。独裁者への報復行為と反権力闘争を描いている、アラブが舞台のファンタジー映画。

「空を飛ぶ魔法の絨毯」という便利アイテムが登場するが、主人公の出自と絨毯の存在を知らされていない状態でドラマが進んでいく。主人公の革命家チームが、強制労働の場所を襲撃したり、諜報活動をおこなったり、兵器強奪作戦を決行したりする。

革命家チームの各人物に活躍の場が用意されており、きちんとキャラが立っているところが良い。目ざとい執政官が睨みを効かせながら接近してくる、諜報活動のシークエンスもまた純粋にドキドキさせられる。

物語の中盤に入ると、ようやく主人公が魔法の絨毯をゲット。当時の特撮技術を駆使して、大空をビュウビュウと飛び回る。主人公が全身赤色のコスチュームを身に纏っており、絵に描いたようなリーダー像を演じるところも醍醐味。
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