アントニオ猪木なのでそれだけで5点です。ドキュメンタリーじゃない！ ただのファンムービーだ！しかも薄い！ ちょいちょい挟まれる小芝居要らん！ と私もそう思いましたが猪木さんなので満点です。
私が子供の頃プロレスを好きになったきっかけは猪木さんでした。とは言え、私が見始まった頃には猪木さんは全盛期から下り坂に入り始めた時期で、マサさんとの巌流島にしてもベイダーとの戦いにしても、「これは本当に楽しいんだろうか…」とやや半信半疑なところもありました。
正直、徐々に衰えていくアントニオ猪木は、子供の私には「最強の前田日明から逃げている」ように映り（そういうことを言う大人もいたので）、それでもやはりプロレスはアントニオ猪木を中心に回り続けておりました。
と、子供の頃の印象はやや微妙ではありましたが、歴史を学ぶに連れアントニオ猪木の偉大さを知り、過去の試合の記録を見ては、唯一無二の存在感に圧倒されるばかりでした。
プロレスラー、格闘家、スポーツ選手、そんな枠に収まらない、アントニオ猪木。ショーでもないしスポーツでもないし格闘技でもない「戦い」がそこにあった。猪木さんは対戦相手と戦うだけではなく、観客、世間、借金（笑）と戦ってきました。
本当にありがとうございました。
