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アントニオ猪木をさがしてのひでGのレビュー・感想・評価

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)
2.7
がっかり映画パート1
今は、殆ど見ないけれど、プロレスはかつて見ていたので思い入れは多少ある。
アリ戦もリアルタイムで見たし、その翌日、学校で「つまんなかったなあ〜」て話した記憶もある。だから、レスラー猪木を語られても、まあ、それなりに懐かしがって見れる。

一方、妻は一切プロレスを見ない、見ていない。が、政治家や人質救出家としての猪木に関心・感心している。病床の姿をカメラの前に曝け出した「闘魂」にもいたく感動していた。

だから、妻が見たら、このドキュメンタリーは大部分興味を示さないだろう。

別にレスラー猪木にフォーカスしてドキュメンタリーを撮っちゃいけないとは思わないけれど、もっと深掘りして欲しかったな。
どなたかが、「せっかくの素材をもったいない。」て書いていたけど、僕も同感。

闘魂、プロレスのマイナーな認知度をアップしたい!という思いは、もうテレビの追悼番組で十分に語られていたので、映画にしてお金払ってもらって見せるなら、更に深いか、広い、今まで語られていない部分を見せないと意味ないんじゃないかな。

そりゃ、偉大なレスラーへのリスペクトは
分かります。でも、後輩レスラーや芸人たちがそれを並べても、「分かります、ハイ」としか思えないよな。

例えば、ナレーションでさらっと語っていたがけれど、多額の借金はなぜ?みたいな負の部分も見せてくれた方がよかったかな。
それに、挿入されるミニ劇?や講談、あれはどうなのかな、、僕はちょっといただけなかったと思ったな、

あのミニ劇は、テレビではいいでしょうが、大スクリーンで観せるレベルのものじゃないかな、、

それから、福山雅治のナレーションが違和感しかなかった。いかにも福山みたいな話し方は演出なのでしょうが、それを猪木のドキュメンタリーに使うという制作側のセンスの悪さを感じます。(福山が悪いとか、下手だとかいうのでなく、ナレーションには合わないし、あんなに強弱つけた「モノマネ福山」みたいな話し方させるのもセンスない。

猪木は好きだし、数々のファイトも魅力的だけど、プラスアルファがまるでない記録になってしまった。

ただ、ラストにかかる「猪木のテーマ」には昂るね。曲だけで高揚させられるのは
ゴジラのテーマと「猪木ボンバイエ!」かな。
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