監督のメッセージがビシビシと伝わってくる。
作品視点が大人から子供へと移っていく構成で、全体を通して漂う戦争の悲壮感。
命を削って、削られた大人たちから次の世代へのせめてもの思い。
戦後の物語だ…
このレビューはネタバレを含みます
日本全土が復興していく裏では、戦争によって受けた心の傷により立ち直ることが出来ずに打ち捨てられた人々がいたのだ。
まずは戦争により家族を失い、売春を斡旋されることで無気力に日々を生きる一人の女。
彼…
戦争が終わっても
生きるための闘いは
終わることがなかった
戦争孤児役の
塚尾桜雅くん
表情だけで繊細に
時代が生んでしまった
哀しさ辛さを映し出してた
どうやってこの壮絶な状況に
向き合った…
【2023年度キネマ旬報ベストテン上位作品2本立て①】
キネマ旬報日本映画第3位。
主演女優賞を趣里、新人男優賞を塚尾桜雅くんが受賞。
戦争による後遺症、敗戦による喪失感。
地べたを這うように生…
『野火』の精神的続編のような作品だと思いました。
戦時中ではなく戦後間もない闇市を舞台にしています。
元教師の帰還兵と右腕が不随となった帰還兵が、終わらない戦争の象徴になっています。戦争の余波は兵士…
戦後の街を舞台に、売春で食い繋ぐ女性、盗みなどでその日暮らしを続ける少年、戦時の痛々しい記憶に苦しめられる帰還兵達を生々しい質感で描いている。
▫️戦争は終わっても、戦禍は終わっていない。
前半は…
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