令和に描かれたとは思えない戦後ヤミ市の臨場感に、製作陣の熱意を感じた。
「いちばんイイやつをくれ」と買い物する人に品のなさを覚えていたが、そのことが他人に対する想いにつながる環境があることを知った…
画面にはほとんど小さな居酒屋の中しか写っていないにも関わらず、周囲に広がる悲惨な光景がありありと眼前に突きつけられる驚き。
豊かな暮らしや若者の夢、命の重み、何もかもを狂わせてしまった戦争の恐ろし…
終戦直後の闇市で体を売り生計を立てる女性の元に盗みで追われる戦災孤児が駆けこむが…生きて終戦を迎えながら消える事なき戦火の痛みに苦しむ者達の怒り、惨さ、切なさ、少年が垣間見る戦後を生きる人々の黒歴史…
>>続きを読む登場していた一人ひとりが良かった。みんな暗闇の中でも目に濡れた輝きがあるというか、素敵な俳優さんたちだった。ちょうどブギウギを観てたので、趣里さんのまるで別人の演技も見れてよかった。声や生活音がすご…
>>続きを読む(別媒体から感想を転記)
2023/11/26
大声を出す趣里を観たのがたぶん初めてで迫力に気圧された。それでなくとも趣里ベストアクトだと思う。ところで90年代生まれの私は戦後を生きている自覚が全…
趣里と森山未來はもちろんとんでもなく魅力的ななのだが、子役の子が結構良かった。上手いかどうかとかは分からないけど、顔と表情とか、何となくキャラクターとして良かった。キャラクターが映画の中でちゃんと機…
>>続きを読む劇伴が違えば、印象が全く変わっただろうなというのが何故か心に残った。洗練されたような雰囲気を醸す格好を拒絶しているようだった。妙に異物感のある、誤解を恐れずに言えばチープな音で映画が始まったので、何…
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