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僕と幽霊が家族になった件の旅するランナーのレビュー・感想・評価

僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)
4.5
【台湾では無闇やたらに封筒を拾ってはいけない件】

台湾で古くから伝わる習俗、冥婚(生者と死者による結婚)から始まる、LGBT刑事感動コメディ。
2023年旧正月映画として、「THE FIRST SLAMDUNK」「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」を抑えて台湾No.1ヒットしただけのことはある、痛快無比で泣ける作品です。

というのも、監督・脚本は、衝撃作「目撃者 闇の中の瞳」などのチェン・ウェイハオ(程偉豪)。
主演は、台湾で「新・国民的彼氏」と呼ばれているイケメン俳優グレッグ・ハン(許光漢)。
さらに、リン・ボーホン(林柏宏)(とってもユニークな「恋の病 ~潔癖なふたりのビフォーアフター~」)、
ワン・ジン(王淨)(台湾らしいホラー「返校 言葉が消えた日」)という、これからの台湾映画界を担う若手による勢いも感じられて、台湾人のこの映画への期待の高さが現れているのでしょう。

基本、幽霊ドタバタ喜劇です。
公園で赤い封筒を拾ってしまったがために、ヘンテコな事態に巻き込まれていきます。
そこに、2つの事件を解決していくミステリー要素と、家族愛を描くドラマ要素が、見事にミックスされてます。
満席の劇場内も、笑いとドキドキと涙が溢れてました。

そして、何より、グレッグ・ハンの、男も惚れる魅力。
彼の美しい裸体を拝むだけでも、この映画を観る価値はあるでしょう。
なんせ、名前からして、許される光る漢ですからね。
必ず台湾映画が好きになる、絶対オススメの作品です。