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ヒッチコックの映画術のJIZEのレビュー・感想・評価

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)
3.5
『めまい(1985年)』や『鳥(1963年)』などで知られる"サスペンス映画の神様"と称された巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の演出術に迫るドキュメンタリでイギリス時代のサイレント作品からハリウッドに渡って以降の作品までフッテージ映像などを駆使しながらヒッチコックの演出について解き明かしてゆく。ヒッチコックの技法を見抜けるか...巨匠からの挑戦状のようなドキュメンタリだった。映画好きには超必須で、同時にさまざまな技法の指南書。スリラー映画史に多大な影響を及ぼした演出魔法。とくに無音の水を打つような静寂なシーンでの恐怖が走る監督の技法は、たしかに唸らされた。ヒッチコックの声あては、まさかのモノマネそっくりさんで仰天。マーク・カズンズ監督のヒッチコック愛も然りで前回の『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行(2022年)』でも羅列された構成が特異で、監督の誘導に導かれるように鑑賞していた。
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